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〜
「今日、あなたのお父さんになる人が来るからね」
「急だな…」
僕に予定なくて良かったな！ほんと
「後、ソファで寝転ぶなんてだらしないわよ」
「うざ」
〜
「優太くん！いらっしゃい」
「お邪魔します」
やべ、ふっつーに寝てた…
チャイムの音で起きたわ。はぁ
「こんにちは」
「ども」
結構デカイな…。
優しい雰囲気で守ってくれそうな人感はある。
「佐竹優太って言います」
「どもー」
「ちょっと！」
「大丈夫だよ。雫さん。仕方ないから」
…もしかして、いい人ぶってんのかな。
「せめて仲良くなろうと思わないと、ね？」
「…」
「少しずつでいいよ。最初は、嫌なのも分かるから」
思ったけど、この人普通に若くない？
何歳差なわけ？これ
「名前聞いてもいい？」
「…飯田詩」
「詩くんね。よろしくね」
…心がふわっとしたのは勘違い。
お父さんと重ねただけ…。
「電話鳴ってるんじゃないの？」
「知ってる」
"樋川朔玖"
なんか、嫌だから部屋行くか…
「…朔玖？」
「あ、ちょ」
なんで部屋行くのダメなんだよ。
別に仲良くする気なんてないんだから、いいだろ
『今さ、亜樹と遊ばないみたいなこと言ってたの！』
「おー。いーじゃん」
『どうせならさ、詩も太陽も誘おうってことになって！』
「えー？いいのー？」
『もっちろん！』
「じゃ、行きますか？」
『おー！！』
いわゆるイツメンってやつで亜樹も朔玖も太陽とももうずっと一緒にいる。
「詩くん。良かったらクッキー食べない？」
「ごめんなさい。僕、今さっき友達に誘われて。遊び行ってきます」
「あ、そうなの？行ってらっしゃい」
「聞いてないわよ？」
聞いてないのか聞こえてなかったのか、とりあえず興味ないってことはわかったわ
「さっきって言ったじゃん」
「…そうね」
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