絆～義理の親子～ (ページ4)

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.Satake

～

「うちの子、無口で…。ごめんなさいね」

「いいんだよ。俺もあったから」

～数ヶ月前～

「新しく入ってくれた佐竹優太くんだ」

「お願いします！」

「指導を飯田さんにお願いするよ」

「分かりました」

新しい仕事に転職して出会った飯田さんに即一目惚れしてしまった。

「飯田雫です。よろしくね。佐竹くん」

「お願いします！」

それから、色々お話をしたり、ご飯誘ってみたり、色々アプローチしていた。

「佐竹くん」

「はい」

「飯田さんの事好きなのかもしれないけど、あの人バツイチらしいよ？」

バツイチ…？
ああ、男女二人の写真を飾っているなとは思ったけど、その時はその時だ。
俺は雫さんの事が好きになったんだ。

「雫さん。好きになりました」

「ぇ？…私、子供いるよ？」

「構いません！」

「…。お願い、します」

まさか、オッケーしてくれるなんて…。

そこから、二人で色々出かけるようになって、結婚したいんだと伝えたら、子供にまず合わせようって。
でも、結婚はするよって言ってくれた。

～

「佐竹優太です」

「どもー」

雫さんのお子さんは一人で、少々無口で辛口な子みたい。

初めて会って、挨拶した時のこの態度、この目。
あの時の俺と同じなんだろうな…

詩くんの反応は間違っていない。
俺も父親が再婚していたから。

少しずつ仲良くなれたらいいなとは思う。

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