めめの妹６ (ページ16)

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計算ページ16

ー深澤辰哉ー

朝起きてリビングに行くと、勉強をしている阿部とペンを片手に考え込む宮舘が居た。

深澤「あれ？舘さん勉強？珍しいね」

何気なく声を掛けてみると、顔を上げる宮舘、阿部。

阿部「わかんない所あったら教えるよ？」

考え込む宮舘に阿部も声を掛ける。

宮舘「あー、いや。食費どうしようかと思って。イベント事では、奮発するんだけどさ、最近Aのお菓子代とか、食べて帰ったりもするからさ……どうにか抑えられ無いかなと思って」

なんて、言ってきた。

遠征や、生放送後に収録あったりすると、どうしても外食になるからね……。

なんて、悩む宮舘を見てペンをとめた阿部が声をかける

阿部「舘さん、今Aのお菓子代ってどれくらい？」

宮舘「えっ？えっと……小袋のお菓子をまとめ買いしてるから、月に5000円とか？」

そう言うと阿部はお菓子コーナーに行き全てのお菓子をチェックしながら、計算をし始めた。

阿部「計算すると1日160円くらいなのね？で、ひと袋に小袋で入ってるから……ざっと80円として、食費を考えるとどうしても、間に合わなくなると思うの。毎日家で食べるわけじゃないから。だとすると、可能ならお菓子代を3000円くらいに、収めたいの。てことでさ、お菓子をさ……？」

深澤「いや、禁止は可哀想じゃない？」

阿部「禁止になんて、しないよ。今あるお菓子の数が20袋。で、小袋になってるから、トータル50袋。だから、このお菓子を全部小分けにして、お小遣い制にしたらいいと思う」

そこまで言うと宮舘、俺の頭には、沢山の？マークが…

阿部「つまり、んーそうだな。お箸を並べたら10円。靴を並べたら30円。で、小分けにしてお菓子の値段を決めて前の日のお小遣いの分で買う。そうすれば、お金のありがたみとか、働く意味ってわかる気がするの。まぁ、簡単に言えばウチを……駄菓子屋にする。みたいな……」

宮舘「たしかに、そうすれば……普段食べたいって言ったものをあげてたけど……これは買えないとかあるから。いいかも」

深澤「買うためにはお手伝いしようねって事？流石じゃん、阿部ちゃん」

なんて、話は盛り上がり、その事をグループメッセージで送信した。