黒塗りの言葉3 ito pin ページ3
目の前で喜んでいた先輩がふとこちらを向いた
pin「そういえば、この街の医者には相談したの?」
それを言われて今度は私がぽかんとしてしまう
確かにそうだ
もう死ぬしかないと思い込んで
初歩的なことが頭から抜けていた
pin「じゃあ行こう!もしかしたら治るかもしれないし!」
手を引かれ、屋上から降りる
パトカーに乗り込めばすぐに発進した
何やら誰かと電話をしているようで
少し注意散漫になっていて事故…になりかけたけど、無事病院に着いた
2人で院内に入れば奥へと通される
話も何もしていないのに
と、思ったがもしかしてさっきの電話がそうだったのだろうか
ちなみに付き合ったことを報告すれば皆さん自分のことのように喜んでくれた
診察をしてみないと判断ができないというので
診察をしてもらう
結果、出てきた病名は前の医者に言われた病名と同じものだった
けれど少し今回は違っていて
trn「これ時間かかるけど治るよ」
カルテを見ながらそう伝えられる
その言葉に診察をしてくれたももみちゃんも頷いていて
pin「本当!?」
mm「多分、前の人は知識が足りなかったんだと思うよ」
だから安心して
これからの命がある
その言葉に私は思わず涙を流した
それから私は救急隊の皆さんと一緒に治療をしていって
警察の皆んなには先輩と付き合ったことを祝われた
正真正銘のハッピーエンド
私が掴めると思っていなかった結末
彼の風は、どんなものも運んできてくれるみたいだ
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作者名:泡沫 | 作成日時:2024年4月18日 8時