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「ロボロさんっ、ご無事で！？」
「……ご、ごめん……俺が、……アンタを、」
「いや、さっきのは角度的にロボロさんじゃ」
「違う！ でも、あれは俺があんさんをやったようなもんや……」
Aが片膝をつけてしゃがむ。彼と目を合わせようとしても、彼は視線を逸らしたまま静かに懺悔をしていた。一方Aは、死んだけど銃殺はありがたい、毒殺よりはマシだ、なんてとち狂った考えなので彼の懺悔の所以が理解不能である。
「……じゃあさっきのは、誰が？」
ロボロは初めて、彼女と瞳同士を向き合わせた。人間特有の神秘的な黒い瞳が、桃色のくすみがかった瞳を捉えて離さない。彼の目が揺れて、珍しく躊躇わずに言った。
「……エルモーサや。部屋の中におる」
鬱もAもその言葉を耳にするのは初めてだった。ざらざらした初見の言葉を噛み砕いて、鬱は胸ポケットから拳銃を取り出す。必ず仕留める。鬱の目には執念にも思える焔が灯っていた。
「Aちゃん、」
「……なんです？」
「ごめん、めっちゃ怖いわ」
でしょうね、とAは笑った。だって足がこんなに震えてる。格好つけて徐に銃を取り出したけど、鬱はこの国の戦闘員じゃない。いつも使うのは体ではなく頭だった。ましてや銃の扱いなんてシャオロンやコネシマからたまに叩き込まれるくらいで、それ以上でも以下でもない。
彼の中の腕前は、誇張しても中の上が限界だった。
「鬱さん、銃もう一挺ありますか？」
「え？ あぁうん、あるけど……」
「貸して下さい。ツーマンセルで行きましょう」
二人なら怖くないでしょ、とAは笑って彼のポケットに入っていたピストルを抜き取る。幹部は銃を二挺常備していることを、シャオロンと親しいAは必然と知っていたのだ。
鬱は少し戸惑ったけど、彼女の威勢に絆されてしまったらしい。はー、と溜息をつくと、折れたみたいに苦笑した。そんな彼を見てAは言う。
「鬱さんがドアを開けてください、私が同時に室内に潜り込みます。きっと相手は玄関で出待ちとかはしてない筈なので、私が室内に突撃します。そして私が撃たれたら、その隙に仕留めて下さい。あ、心臓は避けてね、色々聞きたいので」
「……でもそれAちゃんが危険すぎるし、それに玄関で待ち伏せされとったらどうすんの？」
「玄関で待ち伏せとかは、してないはず」
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にのやも(プロフ) - 梓月さん» 流石悪運なだけありますね(><) シナナイデ……ツヨクイキテホシイデス……😢 (5月2日 23時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ｴｪﾝ また何かに巻き込まれようとしている…泣 ﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ……無事に生きてくれぇ〜 (5月2日 19時) (レス) @page35 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» コメント有難う御座います(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”！ 例の美女は私のタイプの塊なので魅力を感じて貰えて冥利に尽きます！︎︎︎︎ 読者様の好みの作品を作ることができて光栄です、是非最後までお付き合い下さい！⋆* (5月2日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - コメント失礼します！主人公ちゃんの特異な体質や、それにメンバーがどう対応していくのか…そしてあの美人ちゃんの性格全てが魅力的すぎて…こういう作品が大好きでずっと探してたんです…！これからも応援してます！ご無理せず更新頑張って下さい！！ (5月1日 19時) (レス) @page33 id: b4227fd166 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - にのやもさん» にのやも様のモチベになったら読者としては幸せでございます🌷.* 更新は読み返しながらゆるりとお待ちしておりますので、焦らずにのやも様のペースで❀ (4月20日 20時) (レス) id: aa12f1452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年4月5日 19時
