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どうしようもなく進展がしないから、少し塩っけのありすぎるポテトを摘んで、口に運んだ。
綺麗に二人とも完食した後、会計時にAが財布を出そうとすると、ふとその手を抑えられて、彼女の目線の真横をクレジットカードが通過した。Aは初めて男の人に食事を奢られた。いや、仲のいい男友達に誕プレと称して欲しいものを買ってもらったことはあったが、男の人と2人で出掛けて、食事して、奢ってもらう。そんな一連の流れは今までになかったのだ。
意外な彼の行動を呆然とみつめて、店を出た後に礼を言ってから続ける。
「コネシマさんって、食事奢るタイプなんですね」
「イヤ？ そんな事ないよ」
「ふ、変な声」
「変な声ってなんやねんおもろいって言え」
「わー、面白い！」
「お前ってさぁ、好きな人おる？」
「……はい？」
あまりに急すぎる質問にAは目を点にした。思わず声が裏返ってしまった。
「……今は居ませんけど、え、急すぎませんか」
「いや、ふと思っただけ。気にすんな」
少し、しっぽが揺れている。
「……コネシマさんは？」
「……、……ぉ」
お？ とAは彼の意味深な発言を反芻する。『お』ってなんだろう。お から始まる名前の人がいるのだろうか。小川さん小野さんとか。Aはそれを緘黙冷静な彼の珍しい情報を聞き出す良いチャンスだと捉え、またその機会を逃すまいと諦めず問う。
「『ぉ』？」
「ぉ、……おらん」
「エ、ほんと？」
「いねーもんはいねー」
「ちぇ、なんだぁ……」
つまんねー、と足元の小石を蹴った。その小石が目の前の電柱に当たって、当たりどころが良かったのかそれがはね返ってAの額にクリティカルヒットした。
「いでっ」
「ヒヒッ、バカやな」
「え、利口？」
「ちゃうわアホ」
デコピンされた。こっちを一切も見ないで言うから、何だかAは負けた気分になる。
そんな他愛もない会話をしながら歩く。遠くまで連なる店を見ていると、Aはついある店の前で足をとめかけた。
「……？ どうした？」
「！ あ、……。なんでもないです」
「ふうん」
Aは時折こうして立ち止まりかけては、その時に開いた差を縮めるべくコネシマを追いかける。コネシマは彼女の予測不可能な行動を怪訝に思ったが、結局、深く追求はしなかった。
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にのやも(プロフ) - 梓月さん» 流石悪運なだけありますね(><) シナナイデ……ツヨクイキテホシイデス……😢 (5月2日 23時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ｴｪﾝ また何かに巻き込まれようとしている…泣 ﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ……無事に生きてくれぇ〜 (5月2日 19時) (レス) @page35 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» コメント有難う御座います(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”！ 例の美女は私のタイプの塊なので魅力を感じて貰えて冥利に尽きます！︎︎︎︎ 読者様の好みの作品を作ることができて光栄です、是非最後までお付き合い下さい！⋆* (5月2日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - コメント失礼します！主人公ちゃんの特異な体質や、それにメンバーがどう対応していくのか…そしてあの美人ちゃんの性格全てが魅力的すぎて…こういう作品が大好きでずっと探してたんです…！これからも応援してます！ご無理せず更新頑張って下さい！！ (5月1日 19時) (レス) @page33 id: b4227fd166 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - にのやもさん» にのやも様のモチベになったら読者としては幸せでございます🌷.* 更新は読み返しながらゆるりとお待ちしておりますので、焦らずにのやも様のペースで❀ (4月20日 20時) (レス) id: aa12f1452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年4月5日 19時
