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すると、ゾムがチーノは話にならないと察したらしく、酷く鋭い蛇のような目でAのことを睨む。こんな臨戦態勢の彼を説得するなど文字通り蟷螂が斧を持って隆車に向かうようなものである。だが、説得以外の最善策が、皆目見当もつかなかったのだ。
「……あの、ゾムさんっ。何をそんなに怒っているんですか」
「Aが！！！ お前がっ、危なっかしいことばっかするから…… この前やって、危険な目に遭ってたらしいし……。本音を言えば、俺の目の届くところにずっとおって欲しいんやけど、それはお前イヤって言うやろ。だからっ、せめてイレギュラーな行動せんで欲しくて」
目を逸らしがちにそう言った。言い切ったみたいにそれ以来した彼を見て、Aは思わず優しく笑った。
「ゾムさんって、……もしかして私のこと大好きですか」
「エッ……、アッ、ウン……」
あんだけ好き好きアピールしておいて、図星つかれたら戸惑って、不意打ちには相変わらず弱いのか初めてAに不意打ちされた時と同じ反応をして、フードを被ろうと少し指先を動かすけど、こんな空気だから逃げるに逃げれなくて。
逃げられない環境を作ったのは自分なのに。
あー、いじらし。
「……安心して下さい。私は大丈夫です」
「……根拠は、」
死んでも蘇生するから、なんて口が裂けても言えない。いずれ幾度も生き返っていることはバレるだろうが、それをバラすのは今じゃなかった。せっかく鬱もロボロもシャオロンも蘇生については黙っていてくれているから。Aは少し考えてから、まるで確定事項かのようにウソをつく。
「思い返してみてください。今までの事件において私はあくまで"偶然"現場に居合わせただけです。刃を向けられたのは、いずれも幹部の方々でした。この場合、標的は私ではなくて幹部の皆さんだと考えるのが順当ではないですか。依然として、私一人の時に事件に巻き込まれた時はありませんでしたし。ゾムさんと一緒に行動するのは心強いでしょうが、最善策にように思えて危険な綱渡りにもなります」
「……」
半分嘘で、半分ホント。別に彼にとってデメリットになる嘘はついていないつもりだったし、Aのちっぽけな脳で考えられる最上級の言い訳は残念ながらこれだけだった。あとは神頼みである。彼が素直に信用して、従ってくれたらいいのだが。
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にのやも(プロフ) - 梓月さん» 流石悪運なだけありますね(><) シナナイデ……ツヨクイキテホシイデス……😢 (5月2日 23時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ｴｪﾝ また何かに巻き込まれようとしている…泣 ﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ……無事に生きてくれぇ〜 (5月2日 19時) (レス) @page35 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» コメント有難う御座います(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”！ 例の美女は私のタイプの塊なので魅力を感じて貰えて冥利に尽きます！︎︎︎︎ 読者様の好みの作品を作ることができて光栄です、是非最後までお付き合い下さい！⋆* (5月2日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - コメント失礼します！主人公ちゃんの特異な体質や、それにメンバーがどう対応していくのか…そしてあの美人ちゃんの性格全てが魅力的すぎて…こういう作品が大好きでずっと探してたんです…！これからも応援してます！ご無理せず更新頑張って下さい！！ (5月1日 19時) (レス) @page33 id: b4227fd166 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - にのやもさん» にのやも様のモチベになったら読者としては幸せでございます🌷.* 更新は読み返しながらゆるりとお待ちしておりますので、焦らずにのやも様のペースで❀ (4月20日 20時) (レス) id: aa12f1452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年4月5日 19時
