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大庭園の入口に戻ってきて地図を確認してから、椿などが咲いている第三庭園へと足を運ぶ。ただサボっていると思われるのは嫌だから、たまに止まっては雪を払って、進んでを繰り返して何とかそこに到着した。
第三庭園は最も広い第一庭園から1番離れているから、途中から雪の量が多くなって困った。ただ人が通ったような跡があったから何とかそこまで足を運べたのである。長いけど段差が低い階段を上って、葉で出来た門をくぐって、ようやくそこに辿り着いた。
入って早々、ぶわっと広がる椿の香りにAの全身の毛が逆立った。神経に直接訴えるような自然の香り。Aは思わず息を飲み込んだ。
真っ赤に咲き誇る花々は隅々まで手入れされていて、なんて綺麗で爛漫なんだろうと思う。あの真っ裸な木は、桜だろうか。春になったら桃色の花が咲き狂って、さらに美しく彩られることだろう。高所に作られていることも相まって、街を一望できる。その景色も素晴らしい。
「……よし！」
こんなに美しいのだもの。雪とのコラボレーションも勿論素敵だが、雪が被って少し息苦しそうなこの景色を本来のものに戻してやろう。そう決意して、Aは白い息を残したのだった。
໒꒱· ﾟ
「……ふー」
ちょっとは歩きやすくなったかな、とAは汗を拭って足元を見渡した。ついでに階段に張り付いていた氷も危ないので除去し、足を滑らせて死！ なんていう危惧の心配はなくなっただろう。
椿の上に乗っている雪を払おうか迷ったが、少し手を当てただけで枝が折れてしまいそうで、これも自然の摂理だからと結局やめた。マ、椿だって雪くらい痛くも痒くもないだろう。
「綺麗になったね」
「えっ！？」
唐突に知らぬ声がしたので振り向くと、真っ白の軍服を着た男が、柔らかい笑みを浮かべて立っていた。さっきまで自分しかいなかったのに、まるで最初から見ていたかのような口ぶりにAは困惑する。
あ。金色のピン。
「っあ、お、お初にお目にかかります、一般メイド兼捕虜のAでございます……！」
「頭上げてよ。あー……俺はひとらんらん、一応幹部してるけど、ほぼここの管理人みたいな感じだから。一般職員と思って接してくれて大丈夫だよ。長いからひとらんとでもらんらんとでも好きに呼んでね。よろしく」
「わかりました、よろしくお願いします！」
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にのやも(プロフ) - 梓月さん» 流石悪運なだけありますね(><) シナナイデ……ツヨクイキテホシイデス……😢 (5月2日 23時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ｴｪﾝ また何かに巻き込まれようとしている…泣 ﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ……無事に生きてくれぇ〜 (5月2日 19時) (レス) @page35 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» コメント有難う御座います(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”！ 例の美女は私のタイプの塊なので魅力を感じて貰えて冥利に尽きます！︎︎︎︎ 読者様の好みの作品を作ることができて光栄です、是非最後までお付き合い下さい！⋆* (5月2日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - コメント失礼します！主人公ちゃんの特異な体質や、それにメンバーがどう対応していくのか…そしてあの美人ちゃんの性格全てが魅力的すぎて…こういう作品が大好きでずっと探してたんです…！これからも応援してます！ご無理せず更新頑張って下さい！！ (5月1日 19時) (レス) @page33 id: b4227fd166 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - にのやもさん» にのやも様のモチベになったら読者としては幸せでございます🌷.* 更新は読み返しながらゆるりとお待ちしておりますので、焦らずにのやも様のペースで❀ (4月20日 20時) (レス) id: aa12f1452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年4月5日 19時
