紅一点×SnowMan⑩ (ページ47)

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side MEGURO ページ47

ラ『むぅー。』

目の前には頬をパンパンに膨らませ、
拗ねた顔をしているラウールがいる。

これから愛知公演のリハを行うために、
楽屋で待っているのだが。

各々仕事を終えてから来るので、
入りの時間はバラバラで。

たまたまラウールと俺が最初に入ってきた。

ラウールがむくれている原因は分かっている。
そして、その当人が来ないと解決しないことも。

佐『はよー。ん？ラウールどうしたんだよ。そんな顔して。』

宮『明日本番なんだから。』

ラ『、、、。』

続々とメンバーが楽屋入りしてくるけど、
まだ当人はやってこない。

渡『おい目黒、なんだよあのラウールの顔。』

阿『かわいいけどねぇ。』

岩『随分拗ねてんな。』

「じきに分かる。」

俺はなんとなく言う気になれなくて、
その当人が現れるのを待った。

結局、やってきたのは最後で。

A『おはよう。』

荷物を持って1人で楽屋に入ってきたA。

この愛知公演は、牧さんは忌引で
急遽休むことになったから来ないって言ってたな。

ラ『Aちゃんっ！！』

「ラウちゃんおはよう。どうしたの？」

ラウールが怖い顔してズカズカとAに詰め寄る。

女性の中では比較的身長の高いAも、
ラウールを前にすると小さく見える。

ラ『Aちゃん、俺達に隠してることあるでしょ？』

A『え？』

ラ『この間、楽屋に差し入れ持ってきてくれた俳優さん、、、高杉さんと付き合ってるよね？』

ラウールがそう言った瞬間、楽屋が静まり返る。

向『へっ？』

深『どういうこと、、、？』

他のメンバーも驚きのあまり声が出ないみたいだ。

ラ『横アリの最終日、俺とめめで送迎車に乗るために駐車場行ったの。そしたら俺見たの！高杉さんの車に乗って帰るAちゃんを！』

佐『いや、車乗るくらいならあるんじゃ、、、。』

ラ『絶対付き合ってる！だって、、、。Aちゃん乙女の顔してた！ね？だよね？』

ラウールがAの肩をガシガシと揺らしてる。